娘夫婦の仲が険悪だ。冴子は心配していたがその一方で二人の仲を悪化させている火種は自分だと感じていた。義息は以前から熱い視線を送ってきている。そして冴子はその視線を感じて体を疼かせている。娘は感づいているのかもしれない。
娘夫婦の仲が上手くいっていない。そう聞いた亜沙美は夫婦喧嘩の仲裁を買って出た。娘に幸せになってほしい。そして初孫を見せてほしい。そのためならなんでもするつもりだった。だが亜沙美は夫婦仲が悪くなった原因が自分にあるとはこの時、気づいていなかった。